Interview
内堀 恵介 KEISUKE UCHIBORI
情報システム部
IT企画グループ(全域社員)
多面的な開発スキルの向上と
みずからの手で社会の発展に貢献。
◆ これまでどのようなキャリアを歩んで来られましたか。
大学時代には法律分野を専攻していましたが、就職活動を進める中でシステム開発の面白さや魅力に気づき、さらにシステム業界全体の将来性や発展性にも期待を抱くようになりました。
その結果、異分野であるシステム業界への就職を決意し、2011年4月に新卒として大手生命保険会社のシステム子会社に入社しました。
入社後は、主に保険販売の営業職員向けのアプリケーション開発に携わり、プログラミングやテストといった下流工程から、要件定義や外部設計、全体テスト計画といった上流工程まで、システム開発の一連の工程の経験を通じて、システム開発の幅広い知識とスキルを磨くことができました。
◆ 当社に入社した決め手を教えて下さい。
転職を志した理由として、前職での制約が大きな要因となっています。
具体的には、システム子会社の立場では、最上流工程に携わる機会が限られており、予算の確保や実施時期の計画、システム化の方向性を決める開発企画工程には関与できませんでした。
結果として、ある程度方向性が決まった後に業務を進めるしかなく、自由な発想で企画を立案し、最適なシステム化を模索することができませんでした。
また、決められた方向性に従って進めるため、技術動向を研究し、新しい技術やサービスを取り入れてチャレンジする機会も制限されていました。
このような状況での業務改善は求められましたが、システム子会社という立場ではどうしても限界を感じておりその打開策として転職を決意しました。
転職先として事業会社のシステム部門を選んだ理由は、自社のシステム開発に直接携わり、自社の成長に貢献したいという強い思いからです。
SIerやコンサルティング会社も選択肢にはありましたが、それらの仕事ではお客さま先での常駐や案件終了後に次の案件に移ることが一般的であり、
帰属意識が薄れる懸念がありました。自分が関わる仕事が直接自社のビジネスに貢献し、その成長を実感できる環境を重視した結果、事業会社のシステム部門に進むことを決めました。
また、経済的な側面でも事業会社の方が魅力的だと感じ、給与面も転職の大きな動機となりました。
自分の成長とともに、事業の成長にも貢献できる環境で働きたいという思いが、最終的な決め手となりました。
案件の立ち上げからリリースまで、
一気通貫でシステム開発を遂行。
◆ 現在どのような仕事や取り組みをされていますか。
2020年5月に入社後、お客さま向けWebサービス(契約者向けマイページ機能)の利便性向上を目指した開発業務に従事しました。
主な業務として、Web上での口座変更やクレジットカード変更が可能となる仕組みの実装や、ヘルスケアサービスとの連携を担当し、開発企画からリリースまでの一連の業務を遂行しました。
2023年度には基盤(インフラ)領域の企画検討と並行して、基盤運用業務の理解を深め、2024年度からは情報システム部専任となり、ホストコンピュータやサーバー機器の更改案件などのシステム企画業務に専念しています。
次期サーバー系基幹システム更改では、システム停止やユーザー利便性の低下を回避しつつ、コストを最適化するため、過去の仕様にとらわれず、最新技術を取り入れたハードウェアやソフトウェアの選定、オンプレミスからクラウドへの移行可否の検討等を行い、その結果、導入コスト約30億円超の費用削減を実現しました。
また、基幹システム以外の最適化検討として、周辺サーバーの集約基盤への統合等を進め、年間1億円弱のランニングコスト削減、導入コスト10億円超の削減を実現しました。
年々システム数や規模が増大傾向にあることから、システム部門が投じる費用は右肩上がりとなっておりますので、最適化検討に伴うコストカットの重要性を日々感じております。
加えて、中長期的なIT構造の最適化に向けた検討も行っており、技術進展や環境変化などの情報収集を継続しつつ、ホストコンピュータのオープン化や活用継続などの選択肢を模索しています。
高い視座を持ちつつ、現行システムの仕様や業務などの細部に目を向けるバランス力が求められるため、日々試行錯誤を重ねておりますが、システム部門が担う重要施策にやりがいを感じています。
◆ 当社で働く魅力を教えて下さい。
システム部門では、案件の立ち上げからリリースまで一気通貫でシステム開発を遂行できる環境が整っています。
全システムを守備範囲とするため、幅広い業務に携わることが可能であり、自らが一から企画し、最初から最後まで一連の開発に関与できることが大きな魅力です。
ビジネス部門と日々協力しながらシステム化の仕様を詰め、限られた予算や時間内で最適な開発スコープを調整し、時には代替案の提案を行うなど、企画段階から苦労しながらも充実感を得られる業務です。開発企画の実施後は、開発業務全般を遂行し、テストからリリースまで推進できる点も魅力です。
また、手を挙げれば新たなチャレンジに挑戦できる環境が整っていることも、この部門の特徴です。
本来アプリケーション領域と基盤(インフラ)領域の企画検討を同時に担当することは珍しいのですが、自身が業務知識をさらに拡充したいという意思を示し、基盤領域の担当を希望したことで、その希望が尊重されました。
このように、自らの意思を表明することで、キャリアの幅を広げられる機会が得られるのは大きな強みです。
さらに、基盤領域の経験を積む中で、次期サーバー系基幹システム更改などの大型案件に携わる機会を得ました。
この更改では、新製品や新サービスの選定を含む重要な意思決定を任され、自ら機器メーカーにアポイントを取り、候補製品の選定から比較検討、コンペの実施、最終採用製品の決定まで一連のプロセスを裁量を持って進めました。
このように、責任を任されることで成長できる環境も整っており、自身が望む仕事に挑戦し、ステップアップできる機会が豊富にある点が、このシステム部門の魅力です。
前例踏襲はNG!
現行や既存が必ずしも正解ではない。
◆ 仕事に取り組む上で大切にされていることはありますか。
当社のシステム部門では、現行や既存の方法が必ずしも正解であるとは考えず、前例踏襲にとらわれない改善意識を大切にしています。
前回の対応をそのまま適用することは簡単で効率的に見えるかもしれませんが、それでは企画業務の本質である進化や改善が達成できません。
新しい方法や技術に挑戦し、より良い成果を追求する姿勢を持つことが重要だと考えています。
ただし、安定を好む人々にとって変化や新しい試みは抵抗感を生むこともあるため、そのような人々をどう説得し、仲間に引き込むかも重要な課題です。
システム開発は機械を扱う仕事でありながら、関わるのは最終的に人間であるため、全員が納得しないままプロジェクトを進めると、後々のリスクにもつながりかねません。
そのため、関係者間で目線を揃え、意識を共有することを大切にしています。
◆ 職場の雰囲気、どんな人と働いているか教えてください。
当社のシステム部門では、言われたことを淡々とこなすのではなく、各個人が意思を持って働く姿勢が重視されています。
意見が食い違う場合には、上司とも論議を重ねて意見をすり合わせる文化があり、個人の意思を尊重していただける点が特徴です。
ただし、個人が意思を持って働くという考え方が、個人プレーに依存したり、丸投げのようなドライな職場環境を生むわけではありません。
困難に直面した際には、適切なフォローを受けながら共に解決策を模索するなど、裁量を持って働く自由と、部下の成長を支える環境が両立していると感じています。
私自身、転職者として入社前は理想の仕事の進め方が実現できるか不安を抱いていましたが、入社後その不安はすぐに解消されました。
この部門では中途入社者が非常に多く、さまざまな経験を持つ人々が集まっています。
そのため、議論の際には多様な視点から意見が交わされ、大いに学ぶ機会が得られる環境です。
同じ会社や部署で働き続けた社員が中心の場合、組織の考え方や風土が凝り固まりやすいこともあるかもしれませんが、多様な背景を持つ中途入社者が定期的に加わることで、新しい視点やアイデアが組織に刺激を与えています。
さらにシステム領域が年々拡大していることを背景に、外部からの人材確保も積極的に行っています。
こうした中途入社者の存在が、新しい考え方や視点をもたらし、システム部門全体の成長に大きく寄与していると実感しています。
この環境の中で、日々刺激を受けながら業務に取り組むことができる点は非常に魅力的です。
広範囲の事業領域にて幅広い経験でスキルを磨き、
チャレンジできる文化にてスペシャリストを目指す。
◆ 今後の目標やチャレンジしたいことについて教えてください。
生命保険の業務は、多種多様な領域があり、それに伴いシステム部門の守備範囲も非常に広範囲です。
これまでのキャリアで経験してきた領域は限定的であり、例えば新商品の開発などの業務には、まだ十分な経験がないと感じています。
今後、IT構造の最適化のような全体的なシステム設計を行うためには、広範な知識だけではなく、個々の領域の理解を深めることが重要です。
これまで従事してきた領域に関する理解をさらに深めるとともに、他の領域の仕事にも積極的にチャレンジし、全ての分野に精通したスペシャリストを目指し、自身の業務スキルを拡大していきたいと考えています。
◆ 最後に、現在当社の選考を受けている、応募を検討している候補者さまにメッセージをお願いいたします。
当社のシステム部門では、堅実性を大切にしながらもチャレンジ精神を育む文化が根付いていると感じています。
特に、年次や入社時期に関わらず、手を挙げて意志を示すことで、大型プロジェクトの主担当に抜擢されることも珍しくなく、成長の機会が豊富です。
私の経歴にもありますが、アプリケーションから基盤まで、会社のシステム全体に関わりたいという方には非常に適した環境だと思います。
当社では、全社的なシステム開発を一手に担う部署が情報システム部門のみであり、システム企画において全体を俯瞰しながら関わることができるため、非常に魅力的な環境だと感じています。
もちろん、特定の領域に専念して、アプリケーション開発や基盤運用のスペシャリストを目指したい職人気質の方々も大歓迎です。
これまでのシステム開発経験を活かし、システム企画から開発まで一貫して取り組みたいという方には、ぜひご応募いただきたいと思っています。皆さまのご応募をお待ちしています。
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